ラベンダー焙茶(TeaBag)

烏龍茶や紅茶は花の香りをつけたりハーブ系と合わせて飲むことは多くあります

台湾にて何度か花茶の生産現場に立ち会ったこと、メディカルハーブの勉強を続けてきたこともあいまりいつか自分でも作ろうと決め、木花茶寮の立ち上げ時より試作を繰り返してきました、まだプロトタイプの段階ですが商品としてご紹介できる段階となりました


元になるお茶は釜炒り緑茶を焙煎したものですが、後に焙煎をする前提の為、通常の日本茶の摘採より遅めにし、熟した葉を使います

若芽を焙煎すると渋味と酸味が強く出る為、重い焙煎には基本熟した繊維質の多い葉を使います

料理などでもそうですが、繊維質の多いものに熱を入れていくとやわなかな甘味となります

この原理を利用してのお茶ですが、熟した葉を緑茶に仕上げると、お茶の成分の一つであるインドールという少し青臭く重い香りも多くでます


この香りは、生臭く蒸れたような嫌な印象を与える為、摘採後釜炒りする前に烏龍の製茶技術を応用してこの嫌な香りがでないように幾つかの工程を入れます


その後、普通の釜炒り茶の製法に基づき焙煎方法は甘露焙茶と同じ釜炒り機(殺青機)での焙煎となりますが、数時間かけて低温から高温までかける作業をこちらは3回程繰り返します

通常の焙煎よりかなり重く、茶葉がほぼ炭化したような状態になりお湯をさしても茶葉が開かない状態です、興味のある方は購入後、パックを破り確認してください


通常炭化状態に近いところまで茶葉を焙煎していくと強い焦香を伴いますが、手間を惜しまず茶葉を休ませつつ何度も高負荷の焙煎をかけることで、焦香なくお茶の芯まで焙煎が入ります

とはいえ、芯まで入るような焙煎の為、焙煎直後は強い火香を伴います

この火香がマイルドに嫌味なく落ち着くまで半年以上茶葉を寝かせます、このようにして出来上がった焙煎茶は癖がなくとても透明度を感じる澄んだものになります


花茶などは一般には花の香りが強すぎるぐらい感じるものが多いのですが、私は品質の良い茶葉に淡く感じる香りぐらいのものが品があって良いなと感じる為、その範囲に抑えています


ベースとなる茶葉は2023年一番茶のつゆひかり、ラベンダーは自家栽培を試みましたが、木花茶寮のある富士宮市内房は寒暖差が激しく日常的に霧が発生し湿度がとても高い為、なかなかラベンダーが梅雨を越せません

その為、北海道とフランス産のハーブティー用無農薬ラベンダーをブレンドしています


【おすすめの飲み方】

1パック(4g)をティーポットに入れ450~500mlの熱湯を入れ1分程で飲み始めることができますが、つけると濃くなる為好みの香味になったらパックを取り出してください

2杯目も淹れることが出来、2杯目はラベンダーの色味がより濃くでます

淡く飲まれたい方は1パック750mlぐらいの熱湯でも良いと思います

勤め先や家などでも1パックで1日のお茶が作れます