紅烏龍(あか烏龍、べに烏龍、ほん烏龍)
2024年2月に開催されたジャパンティーフェスティバルでも紅烏龍を販売しており
基本的な紅烏龍の説明は以前の投稿を参考にしてください
台湾の良品を何度もテイスティングし、自ら製茶をし、ズレを修正していくという作業を何年か繰り返し昨年、現地のものとほぼ代わり映えのないレベルまでいった為、催事にて販売しました
そして今年の春の製茶で再度作り、焙煎温度とそのかける時間までしっかりと再現出来た為、少し進化させたものを作りました
「木花茶寮でしか作れない紅烏龍に仕上げていこう」
そう思ったのがきっかけです
具体的には7月の二番茶、ウンカの多く発生する時期の葉を使っています
ウンカというと台湾の東方美人やダージリンのセカンドフラッシュで有名な虫ですが
紅烏龍を作る台湾の台東縣は熱帯地域に属し、暑すぎる為、ウンカがあまり発生しません
そのような背景を考えて、日本でウンカの発生する時期のもので作り、台湾にはない紅烏龍を育てていこうという視点で作っています
紅烏龍は烏龍茶の一つである為、摘採する葉も東方美人やダージリンの紅茶のように一芯二葉の小さい葉で作るものではありません
ですから上記のお茶の特徴である「蜜香」や「マスカテルフレーバー」を強く感じる訳ではありませんが、若干の蜜香は感じますが焙煎も強い為、わかりにくいものとなっています
このように摘採葉が大きい場合は蜜香などよりも飲み込んだ後の余韻にその影響が大きくでます
ふくよかで甘い余韻が長く続きます
今回の紅烏龍で特徴的なのはその余韻で、通常の紅烏の進化版を是非味わってみてください