黄枝ノ雫(おうしのしずく)

やぶきたの釜炒り緑茶に黄枝(おうし)=梔子(クチナシ)の花の香りをつけた

花茶です

 

木花茶寮のお茶は茶師渡辺が住み込みで修行した台湾桃園縣の東方美人農家が全ての始まり、ルーツとなりますが

それ以前から日本茶、中国茶、紅茶の勉強を続けていました

 

2010年以前に一度中国で作られたクチナシ緑茶を飲んだことがあり、その時の感動は今でも鮮明に覚えています

自ら日本でお茶を作ることになった時、いつか再現しようと温めていたお茶です

 

1年程前に依頼を受けた放棄茶園の横に垣根代わりに在来種が植えられており

その中からクチナシの木が一本だけ生えていました

 

恐らくどこからか種が運ばれてきて自生してしまい、放棄茶園だった為、すくすくと育ってしまったのでしょう。。

 

花茶の作り方は使う花により様々な製法があり、香りの成分的特徴などから香りをうつす方法を選択していきます

 

花には水分が多く含まれる為、花に対してのお茶の量の見極めも大切です

香りが強くなる時間帯も変わる為、適切な時間に花をつみ、適切な時間に香りをうつしていく作業を2週間程かけて何度も繰り返していきます

 

多くを作れるものではなく今年は4キロ程の試作という形になりました

取引をさせていただいている多くの店舗の方から少量でもなんとか譲って欲しいという声を多くいただきましたが

まずは催事で買いに来てくださる方へ直接お渡ししたかった為、全て断り本催事で初お目見えとなります